本文へ移動
裁判マン

公開と判断のしくみ

裁判マンの事件ページは、AIが資料を集めて判断し、運営者が確認して公開しています。どんな順番で作られ、AIが何を見て何を見ずに判断しているのかを説明します。

公開までの流れ

  1. 事件を選ぶ

    運営者が事件を登録します。利用者からの掲載リクエストは、運営者が内容を確認してから調査を始めます。リクエストの段階ではAIは動きません。

  2. 資料を集める

    AIがWebで裁判所・官公庁・報道機関の資料を優先して探し、本文を読んで要約します。記事の全文は保存しません。条文や司法統計は公的なデータから取ります。ネット上に資料が無い事件は、提出された資料だけで判断することがあります。

  3. 実名を外す

    人物名を役割名(被告人・被害者など)に置き換えます。少年事件、被害者の特定につながる情報、家事事件の当事者に関わる情報を見つけたときは、自動では公開せず運営者が確認します。家事事件は市区町村名を出さず、裁判所名までにします。

  4. 事実を整理する

    資料から事実・主張・証拠・時系列を取り出し、事実ごとに確かさの印(確認済み・主張・報道・ユーザー提出・AI推論・否定済み)と出典を付けます。

  5. AIが判断する

    判決を伏せた資料だけから判断します。くわしくは次の「AIの判断のしかた」で説明します。

  6. 確認して公開する

    運営者が内容を確認して承認すると、ページが公開されます。例外として、公的機関の出典だけが加わった更新で、実名などの自動検出が無く、家事事件ではない場合は、承認を待たずに公開します。人の確認を経ない公開は3回までしか続けません。自動で公開した版は、そのことを版の一覧に表示します。

  7. 判決や新しい資料が出たら更新する

    判決の予定日などに合わせて調べ直し、変化があれば新しい版として公開します。過去の版は書き換えずに残し、何が変わったかを並べて見られるようにしています。

AIの判断のしかた

  • 判決を伏せて判断する

    確定した事件でも、判決より前の資料だけをAIに渡します。判決の内容や刑は、判断を出し終えたあとの比較でだけ使います。判決前に出した判断は、判決が出たあとも書き換えません。係争中の事件にも同じ方法で判断を出します。

  • 罪名より先に、事実を固める

    「この事件は○○罪」と決めてから事実を探すのではなく、証拠をもっともよく説明できる筋書きを選び、そのうち判断の土台にできるだけ確かなものを認定事実にします。確かさが足りない推測は、重い結論の根拠にしません。

  • 2つの判断を分けて出す(現行法での判断とAI独自の判断)

    現行法での判断は、認定事実にあてはまる罪名を条文から探し、成り立つための条件ごとに証拠と照らし合わせ、法定刑や量刑の統計に沿って刑の幅を出します。AI独自の判断は、法定刑・量刑の相場・判例・他の事件の判決を見ずに、運営者が文章で定めた原則から、責任の重さと必要な処遇を考えます。原則はAIに書き換えさせません。2つの判断は互いの結論を見ずに出します。

  • 反対の意見を立ててから結論を出す

    AI独自の判断は、まず結論を見ない役が「責任を否定する・軽くする・重くする」反対論を立てます。その論点を踏まえて別の役が責任と必要な処遇を判断し、どの反対論を採ったか、採らなかったかと、その理由も書きます。

  • 憲法上の問題を点検する

    使われた法律そのものと、この事件への当てはめ方に、憲法上の問題がないかを点検します。

  • 裁判所の判決と比べる

    確定した事件では、判断を出したあとで判決と並べ、一致しているか、裁判所の刑が現行法での判断やAI独自の判断より重いか軽いか、差がどこから生まれたかを説明します。

  • 事件をまたいで基準をそろえる

    現行法での判断には、公開済みの事件での判断の要点を渡して基準をそろえます。AI独自の判断には渡さず、出し終えたあとで過去の判断と比べ、理由なく外れていないかを点検します。外れていても結論は書き換えず、運営者が公開前に確認します。

このしくみの限界

  • AIの判断は裁判所の判断ではなく、法的助言でもありません。
  • 資料はネットで公開されたものと提出されたものが中心で、法廷に出た証拠のすべてではありません。資料が足りない点は、事件ページの「判断を変えうる資料」に書いています。
  • よく知られた事件では、AIが判決を元から知っている可能性があります。外の知識を使わないよう指示していますが、完全には防げません。

掲載内容に誤りがあるときは削除・訂正の依頼から、載せてほしい事件があるときは掲載をリクエストからお知らせください。